21世紀のキッチン

私が高得点をGETしたキッチンのレポートです♪

◆キッチンのコンセプト◆

私が建築をつくるうえで最優先したい事は「人と人が同じ空間を共にする、『人との共存的空間』」です。今回私が考えたキッチンにもその考えは含まれるのですが、しかし、今回は機能的な面の融合に挑戦してみました。
 私にとってキッチンとは料理を作る所でもあり、料理を食べる所でもあります。また、家族とコミュニケーションをとる所でもあり、時には勉強する所でもありもあります。しかし、日々暮らす中で、キッチンのテーブルは中心に1つだと、他の作業を同時進行できずに不便だと思い、そこで、中心(椅子)を囲む形のキッチンを考え付きました。
 料理は楽しんで作るものですが、毎日作っている人は作るのも嫌で料理することにストレスを感じている人も少なくないと思われます。そこで、1番のリラックスの場『お風呂』をキッチンと融合してみました。お湯の量を調節することで、普通に入浴しながら料理(他の作業も可能)をすることも、足湯感覚で楽しむことも可能です。※足湯は健康にも良いし、長時間、入っていてものぼせずリラクゼーション効果を引き出せます。また、冬場等の冷え性防止&夏場に水でクールダウンすることも可能(温暖化防止対策にも)
 しかし、料理でも何でも終わった後は疲れて「動きたくない」「体を伸ばしてゆっくりしたい」と思う事が多くないでしょうか。また、座ってばかりいると、足が張って痛くなったり、お尻が痛くなったりと、楽なはずなのに逆に疲れてしまう事があります。そこで、中心の椅子をベッドに切り替える機能を付けてみました。これで、作業を止めてそのまま寝てしまうことも可能です。椅子型はゆったり、おっ掛かれるように背もたれがあり、足場も広めに確保し、ベッド型では背もたれを無くした分、土台を広くし安定性を重視しました。
 また、壁の大部分った画面では料理方法を映しだしたり、同時に他の画面でテレビを見たり、PCの画面として利用することも可能となり、人々の共存が可能となります。
 以上の段階で十分便利なキッチンが出来上がっていますが、『人との共存』ともう1つ最優先したい事があります。それは『自然との共存』です。私達は自然があるお陰で生きています。よって、私は常に自然を感じられる空間を求めています。そこで、このキッチンの画面は窓のように透明になり、外を眺めることが出来ます。スケールの大きな窓で自然の開放感を実感することが出来ます。また、画面の無い部分の壁には無数の穴が有り、風の量を調節し、自然の風を感じる事が可能です。天井はガラスで出来ている為、昼間は太陽の日差しが差し込み、夜は月や星を眺める事が可能です。電気代節約にもなります。

 また、このキッチンは使う人によって様々な効果をもたらします。
例えば一人暮らしの人が使えば、全てが1室にまとまっているのですから、大変便利な暮らしが出来るでしょう。また、家族で使うのならば、キッチンの大きさを大きくすれば広く共存的な暮らしが可能でしょう。さらに、重点をおけるのが、夫婦やカップルでこのキッチンを使った場合です。最近では結婚していても別々の部屋に寝たり、別々の生活をしていたりする夫婦が増えてきています。そして、女性も男性のように夜遅くまで働いていたりする家庭も少なくありません。これでは、2人の間に亀裂が生じ、離婚の原因となってしまうのです。また、少子化にもこの夫婦の関係が大きく影響しているでしょう。しかし、このキッチンを夫婦で使えば、いつも2人は同じ空間にいることになる、そのことにより、地理的要因から、近くにいる人を意識するというという心理が働くさらに、環境的要因から、自然を共に見たり、星空を眺めたりすることにより、ロマンチックになってくる、さらに、自己的要因から、リラックス状態を共に過ごす相手を意識しはじめ、2人の仲は良くなり、環境的にも子供をつくりやすく、少子化対策に繋がるとも考えられる。
 この様に、1人1人にあった使い方をすることも可能なのです。