+3 撥水性 吸水速度 水分率

★実験日 11/9(木) ★天気  晴れ 
★気温  21℃ ★湿度  49%


1.撥水性(スプレーテスター)

■目的

撥水スプレーをかけたものとかけないものでは、どの位撥水の度合いが違うのか調べる。また、どの試料が最も撥水性が良いのか調べる。

■ 実験方法

*試料*
綿・ポリエステル混紡ブロード(綿35%ポリエステル65%)、
さらし、綿ブロード、金巾
各試料片20×20㎝を使用する。

*測定項目*
試料に水を散布し、濡れ加減を判定基準表で採点する。

*方法*
①各2枚切り取った試料の1枚に撥水剤をかけ、60分放置する。
②試料を金属枠にはさむ。(しわを伸ばす)
③所定の位置に設置し、スプレーノズルの中心を設置した試料の中心にくるようにする。
④常温(20±2℃)の水250mlを漏斗にいっきにあける。
⑤水が散布され終わったら前後軽く叩き、水滴を落とす。
⑥判定基準表で比較対照して採点する。





■ 結果

  ノーマル 撥水スプレー
さらし 0 70
綿ブロード 0 50
綿ポリエステルブロ−ド 0 50
金巾 0 70


■ 考察


グラフから明らかに分かるように撥水スプレーをかけた方が撥水の度合いが良い。撥水スプレーをかけた試料は乾いてからは少し硬い感じだったが、スプレーをかけた直後は水を霧吹きで大量にかけた様な状態だったので、かけてもそんなに変わらないと思っていた。だから、こんなにも違うとは予想以外だった。
撥水スプレーをかけた中でも特にさらしと金巾が良く撥水していた。この2種類に比べると綿ブロードと綿ポリエステルブロードは撥水度が小さかった。けれども、やはりこの2種類も撥水スプレーをかけない場合と比べると格別に撥水度は多い。


  ノーマル 撥水スプレー有り
さらし 0 70
  凄く早くじわりと染みてきてビチャビチャになった 見た目は結構良く弾いていたけれど、触るとビチャビチャだった
綿ブロード 0 50
  始めからビチャビチャだった 始めは弾きそうだったが、ビッチョリだった。裏は染みていたがビッショリではなかった
綿ポリブロ−ド 0 50
  ジッワと染みてビチャビチャになった 始めは弾いていたが最後はびちょびちょしかし裏は濡れていなかった
金巾 0 70
  端まで染みにくかった、しぶとかったが最後はビチャビチャだった 最初は弾いたが少しずつ中心が染みた。裏は染みなかった

 撥水スプレーをかけない場合・・・
1番染みにくかったのは金巾である。特に生地の端の部分はなかなか染みなかった。撥水性はいまひとつであり、また吸水性も良くない事が分った。
2番目は綿ポリエステルブロードである。綿ポリエステルブロードは染みていく状態が目で確認できる速度で染みていった。
3番目はさらしである。綿ポリエステルよりも明らかに早い速度で染みていった。吸水性は良いようだ。
最後は綿ブロードである。これは水を散水したとほぼ同時に生地がビチャビチャになった。
 撥水スプレーをかけた場合・・・
1番撥水性が良かった試料は金巾である。この試料は裏も濡れていなかった。表は始め、弾いていたが中心部分が少し濡れた。
2番目はさらしである。見た感じは凄く弾いていたが、触ってみると以外に濡れてビチャビチャだった。
3番目は綿ポリエステルブロードである。始めは弾いていたが、序所に濡れていき、最終的にビチャビチャだった。しかし、裏は以外にも濡れていなかった。
最後は綿ポリエステルブロードである。始めは少し弾いたが最終的にビッシャリだった。裏も軽く濡れていた。
2.吸水速度(バイレック法)
■目的

吸水性のよく、下着に適した素材を調べる。

■ 実験方法

*試料*
綿・ポリエステル混紡ブロード(綿35%ポリエステル65%)、
さらし、綿ブロード、金巾
各試料片20×2.5cmを縦横其々5枚使用する。

*測定項目*
試料の先を水にひたし、10分後にどのくらい吸水したか測定し、平均を出す。

*方法*
①各試料片を木製枠の上をそろえてとめる。
②試料の先が丁度つかるくらいに20±2℃の色を付けた蒸留水をパット入れる。
③30分後に木製枠からはずし、吸水した高さ(mm)を測定する。
④測定した平均値を出す。

■結果

試料 向き 一回目 二回目 三回目 四回目 五回目 平均
さらし 縦 80 80 80 79 80 80
  横 82 83 88 87 85 85
綿ポリブロード 縦 80 82 82 81 83 82
  横 61 62 62 60 61 61
綿ブロード 縦 33 36 36 33 35 35
  横 34 29 27 27 26 29
金巾 縦 48 52 49 50 49 50
  横 41 41 39 38 39 40


■考察

 全体的に見ると、さらしの吸水性が縦・横共に早い。しかし、僅かに横の方が吸水は早い。それに対して綿ブロードが縦・横共に遅い。ただ、僅かに横よりも縦の方が吸水速度は速い。綿ポリエステルブロードも同様、縦の方が早く横は縦よりも遅い。ただし、綿ブロードよりも明らかに吸水速度は速い。そして、綿ポリエステルブロードよりも早くないが、同じように金巾も横よりも縦の方が吸水速度は早い。

縦のみで考えると【さらし】と【綿ポリエステルブロード】が極めて吸水速度が早い!
一番遅いのは【綿ブロード】だね!(≧∀≦)/ `。・.☆+

横のみで考えると【さらし】が早くて、【綿ポリエステルブロード】、【金巾】、【綿ブロード】の順に遅くなっていっているね!(*^u^*)〜♪



3.水分率
■目的

一定の温度の部屋にいた場合、衣服はどの位水分を含んでいるのか調べる。

■ 実験方法

*試料*
綿・ポリエステル混紡ブロード(綿35%ポリエステル65%)、
綿ブロード
各試料片5×5cmを1枚使用する。

*測定項目*
温度20度、湿度65%の恒温恒湿室で30分置いた後、機械で130℃までいっきに加熱し、試料の水分量を測定する。

*方法*
①試料を恒温恒湿室で30分保管する。
②水分計に試料皿をセットし、リセットして質量表示を0にする。
③試料を皿にのせてスタートボタンを押す。
④実験終了後40分熱を冷まし、2つめの試料で同様の実験をする。
⑤セーブする。
⑥グラフとデータをプリントアウトする。
 ※実験時の温度と湿度も記入する。