+2中学校見学レポート

■授業内容■
『栄養素の働きを知ろう』
栄養素の3郡・4郡について


■生徒の活動・様子■
 生徒は実物の野菜に興味を持ち、男子生徒は始め、教科書は見ずに自分の考えで3群4群を分けていたが、そこで、実際の結果との違いに驚いていた。女子生徒はおとなしく、自ら発言しようとする行動は見られなかったけれども、班で意見をまとめる際には、画用紙に書き、資料に進んで手を伸ばす様子が伺えた。
全体的にみて、授業に興味を持ち、慎重に作業を行う姿が伺えた。ただ、一部、イラストを書いている生徒もいたようだ。


■教師の活動・様子■
 始めに実物の野菜を持ってきて、生徒に分類させ、その結果を1つずつ持ち上げて、他の生徒に見えるようにしていて、導入でしっかりと生徒の関心をひくことが出来ていた。
 1つ1つ生徒に作業させる場合は、端から全ての生徒の作業を見て周り、アドバイスしていた。授業に集中していない生徒にも、しっかりと反省させていた。様々な資料や個人作業や共同作業等が1時間につまっていたのに、生徒に分かり易く繋ぎが出来ていた。


■授業のポイント■
 実物の野菜を持ってきて、生徒の興味を持たせていた。
 班で話し合ってまとめさせ、協力する能力を引き出していた。
 教科書を見て、自ら調べさせ、探求力を引き伸ばしていた。
 黒板は始めから授業の展開が全て分かるように1時間分収めていた。
 グループの意見を発表させたり、質問を問いかけたりすることで生徒に意見の提案する力を引き抱いていた。


■感想■
 今回の見学で私が驚いたことは、教える部分が栄養ということにも関わらず、生徒の活動が多い授業になっていたというところです。
私が考えるに、栄養の部分は覚えることが多く、つい教える形になり、生徒からしたら受身の授業になってしまうと思っていました。しかし、先生はまず、実物の野菜を持ってきて生徒の考えるままに分類させるということで、生徒の興味をしっかりと引いていました。やはり、どの分野でもただ教科書のまま行うのではなく、自分は『一番なにを伝えたいのか』、『一番の山はどこなのか』ということをしっかりと決めて、授業を行うことが重要なのだと実感しました。
また、実際に先生が書いた指導案を頂いて、私の指導案と大きな違いを発見しました。私は今まで指導案を作る段階では「生徒が何をするのか」「自分が何をするのか」という行動や注意事項しか記入していませんでした。しかし、先生の指導案には『先生の問いかけ』そして、『生徒の予想される反応』が記入されていました。これは驚きました。予想通りに生徒が反応していることにも驚きましたが、予想以外の反応がでたときの先生のしっかりした対応にも驚きました。ただ行うことを考えるだけではなく、その行動で生徒はどう思うのか、どう反応するのかということも重要なのだと実感しました。
これからは自分がまず、一番なにを伝えたいのか考えて授業を構成し、生徒の反応も考え、様々な反応を予想し、授業の準備をしたいと思います。


■先生からのアドバイス
☆書くことが決まっているものは紙に書いてはる ☆ページを教える
☆指導案は山からつくる ☆自分の意見を述べて質問する ☆板書計画をつくる
☆分からないものには「調べてくる」と言う ☆明るく元気に
☆授業は早く終わっても、終わらなくてもいい ☆あがってもよい
☆何にでもチャレンジする ☆緊張してもよい ☆反省をする
☆誰にでもあてていい質問とこの人に当てなくてはならない質問がある
☆皆の前では名指しで注意しない ☆他の教科の指導方法も参考にする
☆声のボリュームや敬語に注意する ☆意見交換・相談を沢山する