水の特異性がなかったらどうなる?

水の性質は他の物質と大分異なる。水は数々の異常な性質を持っている。この異常な性質のおかげで、地球上の生物は生きていけると言えるでしょう。
《水の異常性》
1. 高い沸点と融点
2. 凍ると体積が1.09倍に増える 氷の比重は水の比重より小さい
3. 4℃で密度が最も大きい
4. あらゆる物質の中で比熱が最大である
5. 融解熱が大きい 水の融解熱80cal/g
6. 気化熱(蒸発熱)が大きい 水の比熱540cal/g
7. 無機塩に対する溶解力が大きい
もし、この異常な性質がなければ、北極では冷たい水は下の方へ移動し、海底から氷ができてきて、魚の住む場所がなくなってしまいます。そして地球上の全ての海底の氷も成長していき、最終的には地球は「氷の惑星」になってしまうかもしれません。  
また、水は気化熱(蒸発熱)と比熱が大きいため、温度変化を起こしにくく大気や大地よりも、温度変化が少ない!だから地球上に気象現象が起こっているのです。よって、もし水の気化熱と比熱が大きくなかったら変温動物ばかりになる可能性があります。
そして、水は保温性が高く、少量の水の蒸発によって体温を調節できます。これは、生物にとって都合のよい性質であり、水は人間の体内で約6割を占める物質となっています。まさに「命の水」と言えるでしょう。
他にも、岩の裂け目に入った水でさえも凍結し、しだいに岩を砕くことができなくなり、風化が起こりにくくなって、今とはまったく違った地形が形成されると考えられます。                         
水は最も身近なありふれた液体であり、温度、重さ、熱量(カロリー)の単位の基準に用いられていますが、とても変わった性質を持つ物質なのです。しかし、この異常な性質がなかったら、地球の海は凍り、岩も砕くことが出来ないほど硬くなり、今では考えられない様な地形が形成されるでしょう。ついに、地球は氷の惑星になってしまうのでしょうか。
水温の変化も恒温動物を絶滅に追い込むだけでなく、様々な地球環境に影響を及ぼし、地球上の全生物の生態系に異常を与えると考えられます。もし水の異常性がなかったら私たちは生きていけないと思います。本当に水は【命の水】だと思います。
今、様々な環境汚染により、次第に環境の形態が変わりつつあります。私たちは改めて水の重要性やしくみについて見直し、正しく理解する必要があると考えられます。そして何より、水は私たちの命と言えることを忘れてはいけないでしょう。  
水の異常性がなかったら私たちはこの地球上で生きていくことが出来ないでしょう。

 参照 インターネット...水の特異性