+11 防しわ率 収縮率
★ 実験日 1/25(木) ★ 天 気 曇
★ 気温 13℃ ★ 湿 度 73%
1.防しわ率
■目的
モンサント法により防しわ性の優れているものを調べる!
■実験方法
*試料*
綿・ポリエステル混紡ブロード(綿35%ポリエステル65%)、
さらし、綿ブロード、金巾、ポリエステル
1.5㎝×4㎝の試料を使用する。
*測定項目*
モンサント法を行い、5分後の開角度を目盛り版によって読み取り、その値を利用して防しわ率を求める。
*方法*【モンサント法】
①試料を2枚の金属片からはみ出さないようにピンセットを用いて挟み込み、試料片の端を線に合わせ、はみ出ないように押さえる。
②これをプラスチック製のプレスホルダーの間に滑らせて折り込む。
③その上に500gの荷重を載せる。
④5分放置したら、荷重とプレスホルダーを除去し試料を金属バサミにはさみ込んだまま取り出す。
⑤これを裏返して試験片の自由端を下がっている自由端が試験機の中心の垂直線に一致するように絶えず調節しながら、5分後の開角度αを目盛り版によって読み取る。
⑥以下の式で防しわ率を測定する。
防しわ率(%)=(α/180)×100
■結果
■考察
さらし横が最も防しわ率が高く、ポリエステルと、綿ポリエステル縦が次に同じくらい高い。その次は綿ポリエステル横、金巾横である。そして、綿ブロード、金巾縦、さらし縦はほぼ同じくらい防しわ率は最も低い。
なぜこのような結果が出たのであろうか。ポリエステルは縦と横が共に防しわ率が高いことからポリエステルは防しわ性に富んでいるということが分かる。そして、同様の逆バージョンで綿ブロードは防しわ性には飛富んでいないことが分かる。しかし、金巾とさらしは縦よりも横の方が防しわ性に富んでいて、綿ポリエステルは横よりも縦の方が防しわ性に富んでいる。ことが分かる。
特に縦と横の全体的なまとまった結果は無い。
2.収縮率
■目的
収縮率から収縮しやすい試料を調べる!
■実験方法
*試料*
綿・ポリエステル混紡ブロード(綿35%ポリエステル65%)、
さらし、綿ブロード、金巾
25㎝×25㎝の試料を使用する。
*測定項目*
処理前の長さと処理後の乾燥した時の長さから、どの位、収縮したかという、収縮率を測定する。
*方法*
①試料片を50±1℃の固形洗濯セッケン(無添剤)の0.5%水溶液(浴比1:50)中に20分間浸せきする。
②50±1℃の温水で20分間水洗し、大型のろ紙か網やすだれのようなものの上で自然乾燥する。
※不自然なしわや張力が加わらないように注意する。
③乾燥してから、たて、よこおのおの印をつけた線の間の長さを測定する。
④次式によって収縮率を算出する。
収縮率(%)={(L−L′)/L}×100
L:処理前の長さ(20cm), L′:処理後、乾燥した時の長さ(cm)
■結果
■考察
上のグラフから、金巾横の収縮率が明らかに高いことから金巾横は収縮し易いということが分かる。その他はほぼ収縮率は低いことがはっきりと読み取れる。特に綿ブロード横とさらし横は全く収縮しなかった。綿ポリエステル横が次に収縮しにくく、次に綿ブロード縦と金巾縦、そして綿ポリエステル縦、さらし縦の順で収縮しにくい。
ほとんどが収縮しにくいが全体的に見ると、金巾以外は縦よりも横の方が収縮しにくいことが分かる。しかし、金巾だけは縦よりも横の方が大幅に収縮する。何故、金巾横のみこんなに収縮するのだろうか…。